和泉市の歴史第4巻「信太山地域の歴史と生活」を刊行

和泉市教育委員会は、「和泉市の歴史」の最新刊「信太山地域の歴史と生活」(和泉市史編さん委員会編)を刊行しました。

本書は、信太山丘陵とその周辺に展開する村むらを舞台に、人びとが築いてきた生活の歴史を描き出したものです。

現在刊行中の「和泉市の歴史」は、全9巻そのうち5巻は「地域叙述編」として、市内の地域を5つに分け各地域の歴史叙述にあてるという、非常にユニークな構成をとっています。今回刊行したのは、横山地域、松尾地域、池田地域につづく地域叙述編の四冊目・信太編で、市域の北部に位置する信太山丘陵を中心に展開する地域が対象です。

信太山地域には、大規模な集落址、古墳、須恵器の窯跡、古代寺院信太寺、聖神社など、早くから人が定着し、連綿と人びとの生活の営みが続いていた痕跡が確認できます。中世以降は熊野詣での通過地点として賑わいを見せたこと、近世にはいると、聖神社氏子としての村むらのまとまりの形成や村どうしの争論など、村むらの関係の緊密化や複雑化がつぶさに見てとれます。そして近現代以降、信太山丘陵が陸軍演習場となることによって引き起こされる変化、硝子珠産業の発展、戦後の演習場返還要求から町村合併、現在まで、地域社会の様子が詳しく描かれています。

地域の歴史にたいする関心を、より多くの人に持っていただけるよう、随所に写真、図、表を載せ、わかりやすい記述を心がけました。

本書は、A5判、540ページ、全編カラー、2,857円(税別)。販売は和泉市役所文化財振興課のほか、いずみの国歴史館、信太の森ふるさと館、池上曽根弥生学習館、和泉市久保惣記念美術館で販売。また、インターネットを含む一般の書店でも取り扱っています。

また、刊行を記念して、7月20日(月曜日・祝日)まで、企画展「信太山地域の歴史と生活-丘陵に刻まれた歴史-」をいずみの国歴史館(和泉市まなび野2-4:電話0725-53-0802)で開催しています。

和泉市ホームページサイト
http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kakukano/syougaibu/bunkasinkou/osirase/1433733950219.html

お問い合わせ先
和泉市府中町二丁目7番5号
和泉市 教育委員会生涯学習部 文化財振興課
電話:0725-41-1551(代表) 0725-99-8163(直通)